Kデスクトップ環境

章 3. Qt チュートリアルのビルド

3.1. ステップ 1: Hello World!

前章で説明したように、MyWidgetというプロジェクトを作成しました。- Qt ドキュメントの最初のチュートリアルのページをみると、一番はじめのアプリケーションはmain()関数のみを使用しただけであると分かるでしょう。それゆえ、最初のチュートリアルステップを実行させるために構成したプロジェクトで与えられたmain()関数を変更するだけで良いのです。

main()関数にアクセスするためには、クラス表示の "広域"フォルダからそれを選択します。この"広域"フォルダは全ての否クラス関数がリストされている"関数"というサブフォルダがあります。これは"C/C++ファイル"ウインドウでmain.cppファイルを開き、編集カーソルがmain()の最初の行にセットされます。

3.1.1. 最初に変更すること

チュートリアル- にあがっている、要求されるコードに与えられたコードを変更をすることから始めます。-しかしそれすらも簡単です。マウスまたは下矢印キーで行を選びシフトキーを押すことでmain()関数の内容を選択します。選んだコードを削除するには"編集"メニュから"切り取り"を選択するか、デリートキーを押してください。これ でメイン関数をクリアにし、最初のチュートリアルをビルドするためにゼロから始めることが出来るようになります。

3.1.2. チュートリアルコードの入力

チュートリアルからコードを挿入するには、まず注意してそのチュートリアルを読み、どの行がどのコードを含んでいるかを覚えてください。チュートリアルの行ごとの内容を読んだら、それをチュートリアルを書くためのサンプルとして使用します。

容易な方法をふみたい方は、ドキュメントブラウザにリストされているmain()関数の内容を選択し、ツールバーから"コピー"-アイコンを選びます。付属的にコンテキストメニュー、もしくは"編集"メニューの対応するエントリを選択することも出来ます。これで選択したものをクリップボードにコピーし、ソースコードウインドウ にスイッチを切り替えた後(コンテキストメニュー、ツールバーアイコンもしくは"編集"メニューの対応するエントリからでも)"張り付け"で挿入することが出来ます。

最後に、main()関数の外に対応するヘッダファイルを 追加します。

 #include <qapplication.h>
 #include <qpushbutton.h>

これでソースコードは最初のチュートリアルアプリケーションに変わります。

3.1.3. Hello World!のビルド

最初のチュートリアルをビルドするために、"ビルド"メニューから"作成"を選択、もしくは対応するツールバーアイコンを押します。オプションとして"実行"を選択することも出来ます。これはビルドが成功した後、アプリケーションを実行するところまで行います。

ビルドがエラーで停止してしまった場合、それはチュートリアル上のミスではなく、プログラマ側の問題でしょう。KDE や Qt でのプログラムを決意したまさにそのときにエラーを探す作業というのは実に悲しいものです。しかし KDevelop を用いトレーニング用にこれを使うことも出来ます。エラーを探しだすには二つのオプションがあります。出力ウインドウで対応するエラーメッセージを選択、そうするとエラー発生に対応する行に移動します。または F4 キーを押します。オプションとして"表示"メニューで"次のエラー"エントリを使用することも出来ます。

3.1.4. 練習

「練習?これは簡単すぎる。練習なんかいらないよ!」と言われるかも知れません。しかるに物事がより複雑になっていくことは確かです。これはもっとも簡単な例ですが、複雑になればなるほど、あなたの側で理解しさらに考えることがが求められ、そしてチュートリアルステップに従うようになります。練習によって、実際の KDevelop の利用方法やその特徴について学ぶことが出来ます。

最初のチュートリアルでもっと色々なことを知るには、与えられたコードに対して次の変更を行い、これがアプリケーションの動作にどのように反映するかを見るべきでしょう。:

  1. ボタンを QLabel に変更

  2. プッシュボタンコンストラクタでテキストを直接セッティングする代わりにsetText()を使用します。

  3. 直接幅と高さでサイズを設置する代わりにQPushButton::resize (const QSize & s )を使用します。サイズを枠組みとなる最初の例QSizeを作成します。

  4. 幅と高さを決定するサイズの調整。